2018年4月5日木曜日

2018年4月4日(水) DeNAに2-1で勝利!


新年度がはじまり、僕自身も若干の異動があって(転勤ではないが)少しバタバタしていた。

 

昨日は仕事の後、ふらっと新梅田食堂街の居酒屋に立ち寄った。夕刻には少し雨がぱらついて、日中の初夏の暑さがからまた初春のような寒さに戻った。

 

梅田の町には、おそらく導入研修中であろうスーツ姿の新入社員たちが、定時後の同期との飲み会に繰り出す姿が多く見られた。初々しさを感じつつも、なんだか妙な違和感を覚えた。

 

僕も20年前、大学を卒業し、確かに同じように研修が終わった後、同期と新宿あたりで飲みに行ったりした。でも、何年かして転職をし、僕には今の会社で「同期」と呼べる人が社内にはいない。そう考えると「同期」という暗黙知的な社内人脈が存在すること自体、日本企業の特異性、つまり終身雇用の特徴を見て取れる。

 

毎年毎年、同じ風景を見る。20年たっても変わらない4月の景色。

 

今僕が働いている会社も、働き方改革だとかイノベーション事業の育成だとか言うわりに、そもそものスタートラインである新入社員の「会社員だけど大学生の延長」である研修期間の姿そのものが変わっていない。入社して3日目のこの時期はまだ、同期というだけの共通項でお互いにもたれ合い、慣れ合っているだけの「大学生+3日」の姿である。

 

僕も定年まであと20年を切っている。しかも役職定年となるとせいぜい10年程度だ。何か社会に爪痕を残すのであれば、こういった新入社員採用時~配属におけるプロセスにおいて毎年同じことを繰り返している、ということ実態をぶち壊してみるのもありかもしれない。

 

でも、これって実は根が深い。終身雇用とともに享受できる企業年金、退職金、そして企業別組合…日本の会社には「人材を奪ってでも獲得する」という思想はなく、「横並びに育成する」のである。だが、僕達のような中堅管理職のあたりから、「同期」の中でもピラミッド構造の組織で長になる人と、脱落していく人に分けられていく。

 

結局そこにあるのは「出世競争」だ。

 

経営という重責を担う人材は、そんな出世を目標とした競争から育成されるわけがない。だったらどうやって…と出世競争からは既に脱落した僕は、酔いとともに思考の沼にはまりつつあった。

 

が、沼にはまりつつ3杯目のハイボールを呷っていると、居酒屋のテレビにはDeNA vs タイガースの試合が映っていることに気が付いた。

 

仕事のことより何よりタイガースが大事、というのが我らが虎党のあるべき姿である。さっきまでは嘆きのハイボールだったのが、いつものハイボールに変わるのだ。

 

先発は小野投手。オープン戦を無失点で乗り切り、開幕ローテーション入りを果たした。威力のあるストレートが魅力の右腕だ。

 

対するDeNAの飯塚投手は、はっきり言ってよく知らない。すみません。ただしスポーツ紙に「相性いい塚」というダジャレがでていたので、ひょっとしたら打てるのじゃないかと期待していた。

 

梅田の立ち飲み屋も、やはり虎党が8割以上の様子で、みんなテレビをみて一球ごとにわーわー言っていた。このタイガースの試合を居酒屋で観戦という日が、今年もあと何度も楽しめることが嬉しくて仕方がない。

 

さて、昨日の勝利はもう小野投手のピッチングにつきるだろう。

 

筒香選手をはじめ、DeNAの主軸打者がまだ本調子ではないこともあるが、145km超の直球を打ち返すことが難しいのは、何もタイガースに限った話ではない、ということが如実にあらわれた。いや、それ以上に大山選手や糸原選手、高山選手といった若手がとらえた打球のスピードが、これまでと段違いに早くなっている。金本式強打者養成所の特訓効果がそろそろ表れてきているのではないか、と大きな期待を抱く。

 

守備面でのミスは相変わらずあるにはあるが、昨年も開幕からしばらくはそうだった。そのうち減少するだろう。またそれ以上に期待を抱かせる大山選手の「強肩」も光った。あの肩はセカンドではなく、やはりサードで頑張ってほしいという気持ちになる。

 

今日も勝利できれば、開幕アウェイシリーズを勝ち越して大阪に帰ることができる。そういう意味では今日はぜひ勝ちたい1戦。メッセンジャー投手の快投に期待する。

 

さて、昨夜は21時過ぎには立ち飲み屋を後にし、阪神電車に乗って自宅最寄り駅の甲子園駅へ帰着した。大阪桐蔭高校の連覇で幕を閉じた選抜高校野球決勝戦の熱気は過ぎ去り、家路へ急ぐサラリーマン達の姿が見えるだけだ。

 

来週には、ここ甲子園にも虎党でごった返す日々が、再びやってくる。楽しみだ!!

 

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